現代人は、非常に多様なストレスを抱えています。
例えば以下のように、既に終わった「過去」のことについて悩むことは無いでしょうか?
ああ、先週上司に言われた仕事がまだ終わっていない・・・!
友達になんであんな事言っちゃったんだろ・・・
あの時こうしてればこんなことには・・・
逆にこれから起こる「未来」について悩むことは無いでしょうか?
明日のプレゼンで失敗したらどうしよう・・・
このままこの会社に居て将来大丈夫なんだろうか・・・
この先、何をどうすればいいんだろう・・・
当然、誰しもこんな経験はあると思います。
これらは、過去や未来に囚われ過ぎていて、「今この瞬間」に意識を向けられていないことによって起こる不安・ストレスです。
マインドフルネスとは、「今この瞬間」にのみ意識を集中させることで、
ストレスを緩和し、創造性を高め、思考の改善が行われ、人間関係も良好になる。
そんな手法です。
最近注目されている、困難から復活する力である「レジリエンス」を高めるための一つの技法としてもとても有効です。
今日はマインドフルネス瞑想について、その概要を説明したいと思います。
マインドフルネス瞑想とは?
マインドフルネス瞑想とは、前述のとおり過去や未来にとらわれず「今、ここ」に集中する瞑想です。
その効果として、ストレスが緩和され、モチベーションもあがり、集中力が高まり、そしてクリエイティビティが強化されるといったさまざまな効果があります。
マインドフルネス瞑想は宗教や哲学とは無関係であり、医学的治療やリラクゼーション手法として知られていて、
世界的には大学機関などで研究も進められており、補助的ではあるものの医療分野で活用されてもいるようです。
なぜ「今」に集中することが大事なのか?
身体は常に今この瞬間にしかありません。
ですが、心は過去や未来に囚われて「今ここ」にいないことが多々あります。
何か本を読んだり、勉強をしたり、仕事をしていても、
「あ、洗濯物干さなきゃ」
「あ、銀行行ってなかった」
「あ、LINE返信してない」
と些細なことでも次々と頭によぎって集中できないことは、よくありますよね。
また、コレまでの過去の失敗を思い出して落ち込んだり、
どうなるか分からない未来のことを考えて不安になったり・・・
そのせいで今やるべきことに集中ができない。
これが、「マインドが今に無い状態」です。
こんな状態では、「今」目の前のやるべきことを十分にやりきることができません。
特に現代では、誰もがスマホを使っています。
SNSからの通知で次々に割り込みが入ります。
仕事でもメールやチャットツールでの割り込みが次々入ります。
一つのことに没頭することがより一層少なくなり
「今」に集中できなくなってきています。
マインドフルネス瞑想による効果は?
マインドフルネス瞑想を行うことにより得られる効果をもう少し具体的に説明してみましょう。
①集中力の向上
前述のとおり、人間は常に自分の外側から刺激を受け、様々なものから集中を阻害されています。
マインドフルネス瞑想では、自分の内側、今この瞬間、対象物など特定のことに意識を向けます。
外界からの刺激に影響を受けにくいよう、自分をトレーニングしていきます。
多くのマインドフルネス瞑想の経験者が、
「集中力があがり生産性があがった」
「前はすぐ集中が途切れていたのに、物事に長時間集中できるようになった」
このように実感しています。
②ストレス耐性
ストレスへの耐性も強化されます。
まず、人は現実を「自覚」できていないことで生まれるストレスがあります。
そして「自覚」できても、「受け止める」ことができずストレスになることもあります。
マインドフルネス瞑想を通し、現実を「自覚して受け止める」ことが心のトレーニングとなり、
ストレス耐性が高まり、レジリエンス力を上げていくことに繋がります。
③創造性の向上
上記の①集中力の向上と、②ストレス耐性の強化により、心に余裕が生まれます。
これにより新たなアイデアが浮かんだり柔軟で効率的な思考を行うことができるようになります。
私自身、マインドフルネス瞑想を始めたことで、
これまでは目先の仕事に追われて悩まされてそのことで頭がいっぱいだったのが、
心の余裕により、作業全体を俯瞰して眺めて改善の余地を探せるようになったり、
アイデアが浮かび新しい仕事にチャレンジしよう考え行動に写せたりと、
マインドフルネス瞑想による「創造性の向上」の効果を実感しています。
④その他の効果
上記以外にも、睡眠の質の向上、記憶力の向上、思考の改善、免疫力への影響などなど、様々な効果があります。
それぞれの効果も今後別の記事でご紹介したいと思います。
マインドフルネス瞑想の方法は?
マインドフルネス瞑想の方法は多種多様で、様々な方法があります。
一般に「瞑想」と言われると「呼吸に集中する」イメージが強い方が多いのでは無いでしょうか?
実際に呼吸はやはり基本であり、「1:2呼吸法」「4:7:8の呼吸法」など色々な手法があります。
しかし座って呼吸に集中するだけではなく、動いていても「今に集中」することで瞑想として効果があります。
例えば、食事瞑想。
食事中にモクモクと一つ一つ噛み締め、普段は意識しない味や舌ざわりに集中する瞑想もあります。
また、実況瞑想というものもあります。
目の前で起きているものをまるで頭の中で実況中継するように集中して追い続ける瞑想もあります。
他にも、「ボディスキャン瞑想」「書く瞑想」「数を数える瞑想」など、
多種多様な瞑想方法があります。
手法はそれぞれで、好みに合わせて採択するのもいいと思いますが、
いずれも共通しているのは、
「今この時」に集中するということ。
過去の失敗や未来の不安に振り回されず、今目の前で起きていることだけを考える。
これがマインドフルな状態を作り、集中力をあげ、不安やストレスを取り去り、心に余裕が生まれ、クリエイティブな思考ができるようになります。
マインドフルネス瞑想のまとめ
今回はマインドフルネス瞑想の概要について説明しました。
不安やストレスに悩んでる方、集中力や創造性を向上させたい方、レジリエンス力を上げたい方は、ぜひ取り組んでみてください。
マインドフルネス瞑想によって、解決できることが沢山あります。
そしてマインドフルネスと集中力の向上 など数多くあります。
瞑想方法は多種多様なので、今後別の記事でそれぞれ細かく説明していきたいと思います。
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