誰しも逆境・苦境に落ち入り、落ち込んでしまう事はあります。
それは仕方がない。
当然の事だし、誰にでも起こる事。
そこから立ち直る事を根性論・精神論で片付けてはいけない。
逆境の中にいるという現実を受け止め、
それを乗り越えていく力を身につける。
根性論理ではく、科学的・医学的にどう向き合っていくか。
それが『レジリエンス』の考え方です。
今日は、『逆境に陥ったあとにまた復活する力』である『レジリエンス力を高める』ための5つの方法について書いていこうと思います。
レジリエンスを高める5つのステップ
以下の5つステップを踏んで試していきましょう。
レジリエンスの物語
柔軟な思考
キャラクターにおける強みを活かす
行動に向けて強みを活かすポジティブな関係の構築
目的と意義の構築
①レジリエンスの物語(Story of Resilience )
まずは、困難を乗り越えた経験を書き出して見ましょう。
誰しも過去に困難な経験はあるはずです。
ゆっくりと思い出し、あなたのエピソードをノートに書いてみましょう。
辛かった事経験を思い出す事は辛い事ですが、
すべて吐き出すつもりで書き出し、
受け止めます。
そしてどう乗り越えたか、
そのエピソードをゆっくり書き出してみましょう。
②柔軟な思考(Flexible Thinking)
逆境・苦境において、柔軟な思考は非常に大事です。
困難な場面において、柔軟に考え方・モノの見方を変える事が出来るかどうか。
例えば①で思い出した逆境のエピソードに対し、
柔軟な思考を持って考え方を変えてみたらどうなるか?
考えてみましょう。
モノの見方を変える事を『リフレーミング』と言います。
また、物事を肯定的に捉え直すことを『肯定的思考』と言ったりします。
辛く、苦しい状況だと思っている時は、
視野が狭くなりがちです。
目線を上げ、視野を広く取り、
視点を変えてみる事で感じ方は変わってきます。
例えば、仕事で自分には無理なミッションを与えられ、誰も助けてもらえず辛いと思っている時。
考え方を変えれば、
『これさえ終われば自分は〇〇をやった事がある、と言える!キャリアの幅が広がり、昇進や転職に役立つかも!』
とポジティブに思えるかも知れません。
また、誰も助けてもらえない、と思っていても、
視野を広く持つと、
そんな事はなくもっと相談できる人が沢山居たかも知れない。
特に日本人は苦しい時に自分で抱え込み、誰かに頼ったり相談したりする事が苦手な人が多い気がします。
もっと、相談していいし、
もっと、甘えていいのです。
リフレーミング、肯定的思考で、柔軟に物事を捉えてみましょう。
③自分の特徴的な強みを活かす
自分の強みは何でしょう?
自分を過小評価してしまい、
強みをあまり分かっていない人が多いです。
あえて強みを見つけてあげて、書き出してみましょう。
書き出した後、
①で話した逆境のエピソードの渦中に居たとイメージしてください。
その場面において、自分のその強みをどう活かせるか考えてみてください。
どのような事に、その強みを生かせるでしょう。
④行動に向けて強みを活かす(Strength into Action)
今度は③に続き、自分の強みを具体的に行動に活かす事をイメージして、何が出来るか考えてみましょう。
今後起こりうる逆境、困難は様々あります。
それらに向けて、強みを活かしどう行動して対処するか、
イメージしてみてください。
⑤ポジティブな関係の構築(Positive Relationships)
人は誰しも逆境・困難に陥ります。
そんな時、一緒に考えてくれる人、相談相手、頼れる仲間が必要です。
逆境の際にそのような人間関係、ネットワークを活用できるか。
考えてみましょう。
相談できない、と思い込んでるだけで、
周りに相談できる人やネットワークはあるかも知れません。
日本人は恥の文化というか、
自分1人で何とかしなければ、
辛いのは自分が根性が無いからだ、
という気持ちになりがちです。
もっと自然に友人、家族、同僚・上司、カウンセラーなどに相談していいのです。
⑥目的と意義の構築(Purpose and Meaning)
こんな風に問われたらあなたはどう答えるでしょう?
『困難な場面は、あなたにとってどんな意義があると思いますか?』
『困難な場面からどのような目的が生まれると思いますか?』
考えてみてください。
辛い局面も、乗り越えれば必ず次の何かに役立ちます。
乗り越えたという自信もつき、
次の仕事に繋がったり、
次のチャレンジへの足掛かりになったり。
ただ辛い体験だった、で終わらせず、
意義や次への目的を考えてみましょう。
レジリエンスの高め方のまとめ
今日はレジリエンスを高める6つのステップについて書いてみました。
中々、自分について、特に自分の辛い過去についてちゃんと向き合って振り返り(リフレクション)をする事は少ないと思います。
あえて、そこを振り返りをしてみましょう。
どんな逆境を自分は乗り越えてきて今があるのか、
自分の強みや過去の逆境の意義を考え、
リフレーミングで視点を変えて肯定的解釈を行い、
次への目的へつながる。
そのプロセスがレジリエンス力を上げる一歩になります。
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