
落ち込んでる時、苦しくて仕方がない時、
考え方を変えることが出来ず苦しんでることは無いですか?
あとから落ち着いてる時に振り返ってみると、
「何も嫌なことばかりじゃなかったな〜」
「あの仕事の経験のおかげでこの仕事を取れてるんだよな」
「あのときは苦しかったけど、その経験をみんなに伝えられて今の仕事に繋がってる」
そんな経験、無いですか?
多くの逆境・困難の中にも、良い点が有り、視点を変えることでメリットに変換できます。
ですが、その逆境の最中に居る時は、中々その考えに至ることが出来ないことは多いです。
物事を違う視点から見ることでポジティブな解釈に変えることを
リフレーミングといいます。
また、前向き思考、肯定的解釈とも言われることもあります。
リフレーミングにより視点をかえ、前向きに、肯定的に物事を考えると
逆境を乗り越える力、レジリエンス力が高まっていきます。
レジリエンスを高めるために、肯定的解釈、リフレーミングは必要不可欠です。
今日は、肯定的解釈、リフレーミングをするための6つの技術について書いていきたいと思います。
リフレーミング、肯定的解釈を身につける6つの技術
視点を変え、前向きに思考を変えることで、人は困難を乗り越えやすくなり、その後の人生の糧になりより楽しく生きられるようになっていきます。
肯定的解釈をするための技術は以下の6つがあると言われています。
獲得思考
学習思考
活用思考
代替え思考
チーム、味方思考
スピード思考
一つずつお話していきましょう。
肯定的解釈の技術①:獲得思考
逆境・苦境は誰しも経験することですが、
あえてそこから「得られたことは何か」を考えましょう。
それが獲得思考です。
「転んでもただでは起きない」
という言葉があるように、
苦しい中でも何か得られたものは無かったか?
ということを自然に考えられるようにすることで、
前向きな思考に切り替わっていきます。
例えば、私の場合、
海外出張が一つの苦境でした。
日本人が1人の状況で語学もままならぬまま、半年間現地のリーダーとして赴任しました。
当時は自分のミスや至らなさを日本にいる上司から指摘され続け、
落ち込むことも多々ありました。
当時はリフレーミング、肯定的解釈に切り替える余裕がありませんでした。
ただ、終わってみた今振り返ってみると色々なことが思い出せます。
そんな中でも声をかけてくれて助けてくれた外国人スタッフがいました。
彼らとの間に信頼関係が芽生え、今での大事な仲間たちです。
また、海外赴任中はボロボロでしたが、「海外赴任経験がある」ということで
自分のキャリアとして他者との差別化ポイントになっています。
経験が薄い状態での海外でのリーダーとしてのアサインで苦しんだ経験により、
日本人通しでのマネジメントの場合はかなりハードルが下がって感じれるようになりました。
などなど、沢山のいいことが見えてきます。
こういった思考のトレーニングを繰り返すことで、獲得思考が身につき、レジリエンスを高めていくことができます。
肯定的解釈の技術②:学習思考
困難、逆境から「学べたこと」はなにかを考えてみましょう。
どうしても嫌な思い出ばかり考えてしまいますが、
学べたことはあるはずです。
私の場合でいうと、
昔、クレーマーのお客さん対応に悩まされた時期がありました。
今にして思うと、かなり思いつめてしまっていて、軽い鬱病の症状が出ていたのかも知れません。
あまり思い出したくない経験ですが、あえて「学べたこと」を考えてみます。
この経験により顧客が不満に思うケースをイメージできるようになった。
ある程度耐性が付き、少しくらいのクレームだと上手く対処できるようになった。
その後同じ用に苦しんでる他の仲間の相談相手になれるようになった。
気持ちが病んでる人の気持ちがイメージでき、声がけできるようになった。
などなど、思いつきました。
ただの嫌な経験ではなく、転んでもただでは起きない精神で、
なにか学習できる・できたことはないかを考えてみましょう。
肯定的解釈の技術③:活用思考
「逆境や困難を、今後どのように活かせるでしょうか?」
考えてみましょう。
大変な経験も、次に活かせる何かがあることが多いです。
困難を乗り越えて得られたもの、それを何に使えるか。
どんなことに活用できるのか。
それを考える癖をつけることで、視点が変わってきます。
逆境に直面した時に、「うわ、嫌だ」と思うと思いますが、
その時に
「あ、でもココで得た〇〇はあとでこんなことに活用できるかも」
と思えるかどうか。
これこそリフレーミングです。
同じものでも視点を変えることで、世界が変わります。
肯定的解釈の技術④:代替思考
逆境や困難に直面し上手く行かなかったことを思い出します。
その時を振り返り、
「別の方法だったらうまく行きそうなことはあるか?」
を考えてみましょう。
代替えになる手段を見つけるスキルも、非常に有効です。
代替思考、オルタナティブ思考と言われる考え方です。
逆境に陥ってる時は特に視野が狭くなりがちです。
そんなときでも「あ、こうすればもっと良くなるかも」
なんてことも思いつくかも知れません。
私の例では、重い仕事を1人で抱えてしまって苦しんでいた時がありました。
自分一人でやらなければいけない、と思い込んでいたのです。
ですが、今振り返って「代替思考」で考えていると、
上司に相談する
同僚に相談する
他のチームと作業を分担できないか提案する
お客さんと納品時期をずらせないか交渉する
色々出てきました。
特に日本人は人に相談するのが苦手だったりします。
失敗を恐れる文化、減点主義で失敗した人を叩く文化が良くないような気がします。。
ですが、相談してもいいんです。
頼っていいんです。
自分で思ってる以上に、周りに仲間はいるかも知れません。
リフレーミングし、視点を変えて代替え手段を考えてみましょう。
肯定的解釈の技術⑤:チーム思考、味方思考
「困難や逆境自体を自分の味方に引き入れるとしたら、どのように考えられるでしょうか?」
これまでの質問と似ていますが、
これもリフレーミング、肯定的解釈をするための視点を変えるトレーニングです。
単に「嫌なこと」「辛いこと」だと思っていると見えていないなにか。
この困難は敵ではなく、自分の味方ではないか?
あるいは味方にすることが出来るのではないか?
そのように発想を膨らませ、視点を変えて考えてみましょう。
肯定的解釈の技術⑥:スピード思考
落ち込んでる状態は、できれば早めに立て直したいですよね?
素早く現状から立ち上がり、立て直すためにはどうしたらいいか。
「素早く立て直すために、出来ることは何でしょう?」
それを考えてみましょう。
各状況によってもちろん違います。
それを考えるトレーニングはとても大事です。
まず誰かに相談してみる、事かもしれないですし、
そもそも問題を解決しなくてもいいことでは?と考えてみることかも知れないですし、
他の誰かと作業を分担したり、有識者からアドバイスを貰うことかも知れません。
どうすれば素早く困難から立ち直れるか。
その思考の鍛錬が、レジリエンス力を高めることに繋がっていきます。
リフレーミング、肯定的解釈のまとめ
今日はレジリエンス力を高めるためのリフレーミング、肯定的解釈・前向き思考をできるようにするための6つの技術について話しました。
いかがでしたでしょうか?
いずれの技術も本質的には似ていて同じような内容だと思った方もいると思います。
そのとおりで、前向きに考えるために、
パッと見は「辛い」ように見える一つの事象をただ「辛い」とだけで捉えるのではなく、
「別の見方」にしたらどう見えるか?
を日々考えてみましょう。
実際にそう考える癖がつくと、世の中の見方が変わってきます。
是非やってみてください。
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